2011.05.04 (Wed)
もうすぐなつがくる
この季節になるといつも、ほそい脚よりかふとい脚のほうがぜんぜんいいのになあー、と思わずにはいられない
どうもわたしです
こないだブックオフに行って本をかいました
なんでかっていうと、わたしぜんぜん本を読まんので、たまには読んでみよう!と思ったからです
こういうのをわかものの活字離れといいます
ゆゆしきことれす
そんで買った本がこちら
「永遠のローマ」
弓削せんせいっつったらローマ史の大家すね、わたしとかでも知ってた
まあはずれはないだろう…と思って読んでみたら、さすがの安定感、まあまああたりでした
要するにローマははじめ都市国家の神話から、のちにはキリスト教の聖性によって永遠っていわれてた、のに滅ぶわけです
ざまあねえですな
そこで当時のローマ、ていうかローマ文明の担い手であるところの知識人、貴族、教父とかがあれこれと、ローマが滅びたのはなんでかということに頭をめぐらす、そのおおまかな筋の中で具体的にどういう過程でローマ帝国は瓦解したのかということを解き明かすっていうかんじのおはなし
ローマっつっても何百年とかつづいてますからね、いろいろと変質している、わたしが読んだかんじだとなんていうかなあ、ローマは滅んだんじゃなくて、いや滅んだんだけどなんていうか、ローマ化されたゲルマンに飲み込まれていったってかんじがしました
うすーく拡散したっつーか
ただあれか、拡散したローマってのはそもそもローマ神話のローマでも、ミトラス教のローマでもなくて、キリスト教化したローマなんだよね、そこがね、中世につながるのかなあーとか思った
ほらキリスト教ってネガティブな宗教じゃん?
だいたいが禁欲と節制にまみれた生活を是とする、その思想的潮流がどうも、中世の停滞を招いたような気がします
まあ
そもそも「暗黒の中世」という概念自体を変えていかないといけないのかもしれんですけどね
西ヨーロッパの中世はどうも、実態以上に貧しい社会であるかのようにわたしたちは捉えているのかもしれん
そのへんはまあちょっとわかんないんですけど、ローマが忽然と滅んだわけではないとするとどうも、そのへんは連続性があったと考えるのが自然かなあ、と思いました
「身体の中世」
というわけでつづきっぽいかんじのやつ
これはなんだ、中世のひとたちが身振り、衣装、感情、身体、そういうものについてどういう概念をもってとらえていたかということを通して、中世のひとたちの世界観、社会通念、そういうのを解き明かしていこうというかんじのやつです
こういうのをアナール学派っていうのかね
中世ヨーロッパってのはあらゆるものが教会によって定義されてたわけです、わけですがなんていうの、中世のひともばかじゃないからね、みんなうまいことして息抜きをしてたんだなあーとか思った
ちょっとおもしろかったのはカウンターカルチャーとしての宮廷ってとらえかた、教会ってのはさっきも言ったとおり鹿爪らしくあれかしっていうのが基本で、だいたいつまらんのですが、宮廷というのは恋愛であったり、道化であったり(中世の道化ってマジキチがおおかったらしいよ)、名誉や嫉妬だったりとまあー、なんていうか人間らしいところがある
騎士ってのがなんか封建社会のあれだもんでちょっとゲルマンっぽいところが残ってんのかな、風習的に、そういうところからルネサンス的なものが生まれた…わけじゃないのもまた面白いんですが(結局は聖性にたいするカウンター、息抜きでしかないということなのかな)まあ、騎士の没落とともに教会の権威が低下するというのはなんかこうー、ひにくなもんですなあ
あと中世におけるなんていうんだっけ、フリークス、狂人、そのあつかいのこととかも書いてあってぐぐぐっときました
二頭胎児には二回洗礼することになってたんだって、わらけるやあ
「昭和恐慌と経済政策」
民政党浜口内閣の金解禁と政友会の倒閣運動、軍部とのつながり、三井財閥のかかわり、そのへん
井上準之助というひとが金解禁をやるぜーということでやるんですが、これってたぶん、たぶんだけど失政だったんですよね
パクスブリタニカの古きよき時代、その終焉、ケインズとかニューディールとかまだですからね、そこまで読み切れた政治家ってのがなかなかいないのはまあ、しかたのないことなのかもしれません
古典的経済学の優等生だった井上が金本位制の無謬性を信じてやりました金解禁、民政党の公約でもあったわけで引くに引けなかったのはわかるんだけど…いやいやこのへんはほんとうにむつかしい
金本位制を維持することによってドル買い筋が大損こくタイムリミットぎりぎりの12月末にとつぜん民政党内閣が倒れる、つづいて大命降下した政友会犬養内閣によって金輸出停止(金本位制離脱)、そんで高橋是清による緊縮財政からの方針転換、このへんのながれはテレビドラマでやってもじゅうぶんおもしろいところだと思います
どっちがわるいってわけじゃないんだよなあ、まあ、事実だけを知ることができるわたしらが善悪くだすことではないのはたしかです
ただここ、この政局はおそらく、戦前の日本における最大のポイントオブノーリターンだったことは疑いないところだと思う、まえっから森恪ってひとはどんなひとなんだろうーとか思っていたんですが、やっぱりここでもでてくるしね、このへんはちょっともうすこし、知りたいところではありますなあー
というわけで
れきしの本しか読んでないorz
小説とかよまんといかんなあーとは思ってるんですが…だめだこりゃ
どうもわたしです
こないだブックオフに行って本をかいました
なんでかっていうと、わたしぜんぜん本を読まんので、たまには読んでみよう!と思ったからです
こういうのをわかものの活字離れといいます
ゆゆしきことれす
そんで買った本がこちら
「永遠のローマ」
弓削せんせいっつったらローマ史の大家すね、わたしとかでも知ってた
まあはずれはないだろう…と思って読んでみたら、さすがの安定感、まあまああたりでした
要するにローマははじめ都市国家の神話から、のちにはキリスト教の聖性によって永遠っていわれてた、のに滅ぶわけです
ざまあねえですな
そこで当時のローマ、ていうかローマ文明の担い手であるところの知識人、貴族、教父とかがあれこれと、ローマが滅びたのはなんでかということに頭をめぐらす、そのおおまかな筋の中で具体的にどういう過程でローマ帝国は瓦解したのかということを解き明かすっていうかんじのおはなし
ローマっつっても何百年とかつづいてますからね、いろいろと変質している、わたしが読んだかんじだとなんていうかなあ、ローマは滅んだんじゃなくて、いや滅んだんだけどなんていうか、ローマ化されたゲルマンに飲み込まれていったってかんじがしました
うすーく拡散したっつーか
ただあれか、拡散したローマってのはそもそもローマ神話のローマでも、ミトラス教のローマでもなくて、キリスト教化したローマなんだよね、そこがね、中世につながるのかなあーとか思った
ほらキリスト教ってネガティブな宗教じゃん?
だいたいが禁欲と節制にまみれた生活を是とする、その思想的潮流がどうも、中世の停滞を招いたような気がします
まあ
そもそも「暗黒の中世」という概念自体を変えていかないといけないのかもしれんですけどね
西ヨーロッパの中世はどうも、実態以上に貧しい社会であるかのようにわたしたちは捉えているのかもしれん
そのへんはまあちょっとわかんないんですけど、ローマが忽然と滅んだわけではないとするとどうも、そのへんは連続性があったと考えるのが自然かなあ、と思いました
「身体の中世」
というわけでつづきっぽいかんじのやつ
これはなんだ、中世のひとたちが身振り、衣装、感情、身体、そういうものについてどういう概念をもってとらえていたかということを通して、中世のひとたちの世界観、社会通念、そういうのを解き明かしていこうというかんじのやつです
こういうのをアナール学派っていうのかね
中世ヨーロッパってのはあらゆるものが教会によって定義されてたわけです、わけですがなんていうの、中世のひともばかじゃないからね、みんなうまいことして息抜きをしてたんだなあーとか思った
ちょっとおもしろかったのはカウンターカルチャーとしての宮廷ってとらえかた、教会ってのはさっきも言ったとおり鹿爪らしくあれかしっていうのが基本で、だいたいつまらんのですが、宮廷というのは恋愛であったり、道化であったり(中世の道化ってマジキチがおおかったらしいよ)、名誉や嫉妬だったりとまあー、なんていうか人間らしいところがある
騎士ってのがなんか封建社会のあれだもんでちょっとゲルマンっぽいところが残ってんのかな、風習的に、そういうところからルネサンス的なものが生まれた…わけじゃないのもまた面白いんですが(結局は聖性にたいするカウンター、息抜きでしかないということなのかな)まあ、騎士の没落とともに教会の権威が低下するというのはなんかこうー、ひにくなもんですなあ
あと中世におけるなんていうんだっけ、フリークス、狂人、そのあつかいのこととかも書いてあってぐぐぐっときました
二頭胎児には二回洗礼することになってたんだって、わらけるやあ
「昭和恐慌と経済政策」
民政党浜口内閣の金解禁と政友会の倒閣運動、軍部とのつながり、三井財閥のかかわり、そのへん
井上準之助というひとが金解禁をやるぜーということでやるんですが、これってたぶん、たぶんだけど失政だったんですよね
パクスブリタニカの古きよき時代、その終焉、ケインズとかニューディールとかまだですからね、そこまで読み切れた政治家ってのがなかなかいないのはまあ、しかたのないことなのかもしれません
古典的経済学の優等生だった井上が金本位制の無謬性を信じてやりました金解禁、民政党の公約でもあったわけで引くに引けなかったのはわかるんだけど…いやいやこのへんはほんとうにむつかしい
金本位制を維持することによってドル買い筋が大損こくタイムリミットぎりぎりの12月末にとつぜん民政党内閣が倒れる、つづいて大命降下した政友会犬養内閣によって金輸出停止(金本位制離脱)、そんで高橋是清による緊縮財政からの方針転換、このへんのながれはテレビドラマでやってもじゅうぶんおもしろいところだと思います
どっちがわるいってわけじゃないんだよなあ、まあ、事実だけを知ることができるわたしらが善悪くだすことではないのはたしかです
ただここ、この政局はおそらく、戦前の日本における最大のポイントオブノーリターンだったことは疑いないところだと思う、まえっから森恪ってひとはどんなひとなんだろうーとか思っていたんですが、やっぱりここでもでてくるしね、このへんはちょっともうすこし、知りたいところではありますなあー
というわけで
れきしの本しか読んでないorz
小説とかよまんといかんなあーとは思ってるんですが…だめだこりゃ
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